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GMOの問題点は?

まだ、証明されていない安全性が大きな問題です。その結果、GMO(遺伝子組み換え作物)の世代をこえての人体への影響、生態系を破壊する危険性があることが指摘されています。

①GMOによる人体への影響
②ずさんな「安全性審査」
③遺伝子組み換え技術は、未完成で制御困難
④生態系(環境)を破壊する危険性
⑤多国籍企業による種子支配

①GMOによる人体への影響

GMOによって新たに作り出されたタンパク質が人体に悪影響を及ぼすのではないか、アレルギーを起こす作用がないか、また、抗生物質耐性遺伝子が作り出す酵素も人体に影響がないのかと心配されています。

人類は、遺伝子組み換え食品を食べ始めて、まだ日が浅いです。そして、今問題になっているのは、食べてすぐ害がでるような事ではなく、微量な有害物質を長期間身体に採り続けることの危険性です。

例えば、有害物質を摂り続けて、10年から30年でガンになるというのは、よく知られた事実です。

たとえば、Btコーンについては、「人の場合は胃の中は酸性で、消化管内の環境が害虫とは異なるため、消化酵素の働きでBtタンパク質は活性を持たない形に分解される。」というが、人によって機能差のある人間にとって果たしてそうなるでしょうか。

②ずさんな「安全性審査」

日本における安全性の審査(作物そのものの摂取試験や表示制度)は、EUの厳しい基準と比べるととても不十分なものです。

現在の安全性審査は、
・審査自身が開発者(輸入者)の任意で、強制力はない。
・申請者の提出した書類を審査するのみで、第三者機関による試験はない。
・組み換えされた作物そのものの摂取試験は実質免除。
・組み込まれたタンパク質も急性毒性試験だけ。(長期的、慢性的毒性については免除)

このように日本の場合は、抜け穴だらけの「審査」となっています。その結果、日本で「安全審査」されていないGMOが出回っても何の規制もありません。実際に多くの食品に未審査のGM大豆が原料として使われています。

そして、日本の厚生労働省が作物全体としての安全性を調べないという根底には、下記の『実質的同等性』という考え方を基準にしているからです。

「遺伝子組み換え作物ともとの作物を、姿、形、主要成分、性質などで比較し、ほぼ同等とみなすことができれば、 遺伝子組み換えによって作物のなかに新たにつくられる物質の安全性が確認される。これにより、その作物の安全性はもとの作物と同等とする」考え方です。

この『実質的同等性』は、多国籍バイテク企業が遺伝子組み換え食品を売りやすくするためのゆるい安全基準です。CODEX(世界保健機構WHOと世界食料機構FAOによる食品に関する合同機関)の国際機関では、この評価では消費者の安全は守れないということで、新たな評価システムを導入しています。

また、ヨーロッパでは、「予防の原則」を主張しています。
「予防の原則」とは、99%安全でも、残り1%の安全性が証明されなければ危険だとみなして対策を講じることです。
対策には、輸入禁止、表示の義務化、分別管理、栽培禁止など色々あります。

これに対してアメリカや日本などは危険原則が主流です。
「危険原則」とは、危険性が100%証明されない限り、99%灰色でも安全だという考え方です。

この考え方では、安全性は確保できないどころか、事故を未然に防ぐこともできません。

③遺伝子組み換え技術は、未完成で制御困難

現在の遺伝子組み換えでできるのは目的の遺伝子セットを目的の生物の細胞に「潜り込ませる」だけで、その先の「組み込み」は、生物におまかせです。遺伝子セットが、染色体のどこに入るか、あるいはいくつ入るかは、全部偶然に頼り、再現性がありません。

「技術」とは、再現性があり、私たち人間が制御可能であることが前提です。元の遺伝情報をどのように変化させてしまったかということもわからないものを技術とは呼べるのでしょうか?

現代科学の力でも制御できないことは、原発の事故に似ています。しかし、原発は新しく作ることを止めれば現状以上に増えることはありませんが、遺伝子組み換え事故は相手が自然界ゆえに制御困難です。

④生態系(環境)を破壊する危険性

すでに世界各地で、遺伝子組み換え作物の近くに育てられた作物への遺伝子汚染が確認されています。

従来種との交配で予期せぬ新種ができる心配があります。新種は風に流されたり、または鳥によって運ばれ世界中に飛散してしまいます。これを食い止めることは不可能で、実際に起こっています。

このように遺伝子組み換え生物は、一度作り出され、自然環境に放出されれば、生物として増殖を続ける可能性が存在します。外来種が生態系に影響を及ぼすように、生物多様性にも多大な影響を与え、しかも制御することが難しいのです。

たとえば、
米国コーネル大学のジョン・E・ロゼイ助教授のチームは、「殺虫成分(=Btタンパク質)を導入した殺虫性トウモロコシが、チョウに被害を及ぼす恐れがある」との研究結果を発表しています。

デンマークの国立リソ研究所で行なった実験では、除草剤耐性ナタネの近隣の雑草が交雑して除草剤耐性を獲得し、3代先まで伝えた事が確認されています(Nature,March7,1996)

こうして、雑草に農薬が効かなくなると、今度はもっと強力な除草剤の散布が必要になってしまいます。

さらに殺虫性作物が、目的とした害虫以外の生物に影響を与える危険性があります。

殺虫性作物が、農業にとって大切な土壌微生物やミミズを減らすという報告がなされています。(オレゴン州立大学インガムら、1995)

そして、組み換え作物が生物に影響を与えたという報告はいくつもあります。

フランスの比較無脊椎神経生物学研究所の実験で、組み換えナタネの花の蜜を吸ったミツバチの寿命が半分になり、花のにおいを嗅ぎ分ける能力が半分になったという報告があります(New Scientist,Aug.16,1997)

殺虫作物を食べたアブラムシを捕食したてんとう虫の寿命が短くなった(New Scientist,Jan.1,1997)
同様にクサカゲロウが死んだりと、益虫にも影響する報告があります。(New Scientist,June 13,1998)

⑤多国籍企業による種子支配

大手アグリビジネス企業は、農家がGMOのタネを自家採取するのを嫌い、タネが実らないGM大豆を開発しました。種子不稔技術を大豆に付け加え、農家が毎年、タネを大量に買い付けなければならないようにしました。

その結果、農民たちの知恵や文化が築いてきた伝統的な農業が失われてきています。そして、収量増をうたい文句に開発メーカーのGMOとセットで農薬が売られています。

また、組み換え作物の開発メーカーは、次々と世界の開発企業や種子会社を買収し、生命にかかわる特許を世界中に張り巡らされ、作物の種子の独占状態が急速に広がっています。

多国籍企業による種子の支配は、私たちの大切な食の支配につながります。

そして、GMOは貧困と飢餓への解決策にならないことです。

推進派は、多収量生産が可能であるので、GMOがあれば食糧危機は回避できるという説明をしていますが、収量の多い作物、乾燥に強い作物などはまだ出来ていないですし、将来的にも気候・土壌の条件の異なる土地で大量生産できる見通しは立っていません。

問題の本質はグローバル経済の下で、自然の恵みを活かしてきた農民たちが大企業によるGMOの栽培を余儀なくされ、自らの首をしめている現状にあります。

食糧危機を回避するには、穀物を大量に消費する畜産の見なおし、貧困の解消などがまず必要なのです。

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